僕はただのbarのオーナーです
初めて聞いた翼の弱音。
いつもは馬鹿みたいに騒いでいる翼。
こんなことを思っていたとは、気がつきませんでしたね…。
『ならば。
あなたが己を殺す前に私が止めます。
だから、この世界にいる限り迷わないでください。
表に戻るもよし、裏にいるもよし。
ただ、中途半端な気持ちでいるのだけは辞めていただきたい。』
「…けど」
『いい加減にしろよ、翼。
覚悟したんじゃねぇの?
お前が決めたんだ、表も裏もどちらも生きていくって。
そのために、俺は口調も中身も変えて
お前も色んなもの犠牲にしたんだろ!
てめぇが思ってるその不安。
自分だけが思ってるとでも考えてんのか!?
そんなわけねぇだろ!
お前は自分の保身ばっか考えてりゃいいかも知んねぇけどな。
俺は下の奴のことも考えて自分の事もして。
いっぱいいっぱいなんだよ!
だから、お前を頼ってんだ!
頼るべきお前がそんな揺らいでちゃ困るんだよ…っ。
グダグダ言うなら、この世界から抜けちまえ。
てめぇの覚悟はそれだけのものだろう。
そんな半端な奴がそばにいたって、足手まといになるだけだ。』