僕はただのbarのオーナーです
翼side
「いい加減にしろよ、翼。
覚悟したんじゃねぇの?
お前が決めたんだ、表も裏もどちらも生きていくって。」
澪がキレた。
昔の口調、表で無邪気に笑っていた神月澪であった時の雰囲気。
懐かしい…。
そう思った。
「そのために、俺は口調も中身も変えて
お前も色んなもの犠牲にしたんだろ!
てめぇが思ってるその不安。
自分だけが思ってるとでも考えてんのか!?
そんなわけねぇだろ!
お前は自分の保身ばっか考えてりゃいいかも知んねぇけどな。
俺は下の奴のことも考えて自分の事もして。
いっぱいいっぱいなんだよ!」
澪の弱音。
不安。
初めて聞いた。
俺が弱音をはくこともないけど、澪はとくにないから。