僕はただのbarのオーナーです
「澪と翼ってさ。
いつも皆に背を向けて着替えるよね?
去年海に行った時なんかはずっとパーカー着てたし。」
着替え終わって体育館に向かってる途中でふと言われた言葉。
気がつかれていたのですね。
さすが副総長というべきでしょうか。
「俺たちにはおっきい傷あるんですよー
見られたくないんですっ」
ケラケラと笑って言う翼。
あながち間違ってはいませんね。
大きさは拳ほどの大きさしかありませんが、この刺青がもたらす裏への影響は大きいんですから。
私にも翼にも龍と羽が舞っている刺青があります。
翼は白の羽、私は黒の羽。
翼は黒の龍、私は白の龍。
互の色を抱え、共に生きる証。
裏ではこの刺青は有名です。
私たちのパーカーにも描かれていますしね。
この刺青は裏の支配者の紋。
殺し屋と始末屋の証なのです。