僕はただのbarのオーナーです
さっきまで泣いていたはずの子供は打って変わって満面の笑みを見せている。
子供は強い。
我が子ながらその強さには驚き。
子供の目線になるようしゃがんで、ポンっと二人の頭を軽く撫でて軽く笑う彼。
すると花が咲いたような笑みを見せた二人。
それにしても……
なんて出来た高校生なんだろう。
「澪、そろそろ行かねぇと俺らを心配してる奴らもいるし。」
『分かってますよ。』
もう一人の男の子の言葉で立ち上がって、私たちに背を向ける二人。
「元気な子供、生まれるといいねー!」
『翼、行きますよ』
「へいへい。」
ふと振り返って言われた一言が、嬉しかった。
しばらく手を振り続けてくれてた男の子が小突かれて、仲良さげに二人は待っていた友達だろう子のところにいった。
雰囲気は怒られてそうだったけど、二人は気にしてないようす。