僕はただのbarのオーナーです
「おにぃちゃんたち、かっこよかったねー」
「おにぃちゃんたちはヒーローなんだよーっ!」
ヒーロー。
それはそうなのかもしれない。
あの子達は迷いなく飛び込んで、助けてくれた。
大人でさえも戸惑う川に。
ビシャビシャになって、それでも笑って子供の安否を確認してくれた。
『さて、病院に行くわよ』
「「えぇー」」
『文句言わないっ!』
いつか、この子達もあんな優しい子に育ってくれるかしら?
無茶ばかりしたら困るけど、人に感謝されるような子に。
疎まれる子ではなく、好かれる子に。
今はやんちゃだけど、きっとなってくれるわよね。