僕はただのbarのオーナーです
cocktail.4
千里side
「千里おそーい」
幹部室に入ると開口一番に梓に言われた言葉。
梓は頬をふくらませていて、汐と彩沙はクスクスと笑ってて、姫はいつものふわふわした感じじゃなくて、微笑ましげにそれらを眺めてる。
まあ、姫はいつものがキャラ作りなんだけどな。
『わるい。澪と翼と話しててさ。』
「千里って、澪と翼と仲いいよね。」
どこか試すように俺を見てくる姫。
梓は何がなんだか分かってないみたいだけど、彩沙と汐は複雑そうな表情をしている。
『何が言いたいんだ?』
「姫だけじゃない。
俺らも疑問なんだ。」
『何がだよ。』