僕はただのbarのオーナーです
姫side
「あなた方は決して表舞台には上がられないものかと。
しかも、舞蝶と黒影とは。
銀楼は、大物を味方につけていたのですね。」
淡々と進められる会話。
澪と翼はいつもとガラリと雰囲気が変わってるし、千里も澪たちに敬語だし。
訳わかんない。
「別に俺らは銀楼についてるわけじゃないよ。」
「お前らが掟違反やから処罰しようと思っとるだけや。」
「普段は普通の学生ですよ?
彼らと関わるのに裏など出したことありません。」
三人がクスクスと笑う。
けど、その空気はピリッと張り詰めていて笑顔の裏で互いに探りあってるのが分かる。
「あなたたちが普通?
そんな戯言誰が信じるんですか?」
「信じてもらおうとか思ってないよ。
そもそも、俺らはここにいちゃいけない者だし。」
「だからと言って、あんたら見逃すわけにはいかんくてなぁ。」