僕はただのbarのオーナーです
千里は何も言わずただ僕たちの側にいて、手に持っているソレをクルクルと回して遊んでいる。
澪も翼も余裕で、なんか経験の差が分かるんだ。
この状況を澪と翼と千里はそれだけ多く経験してるってこと。
命のやりとりを、それだけ沢山行ってること。
でも、不思議と澪たちを怖いとは思わなかった。
むしろ、今まで疑問だったことが分かって安心した。
そりゃ、殺し屋だとか始末屋だとか簡単に言えるわけないよね。
「舞蝶も黒影も皮を剥がせば、人というわけですか。」
緊張感のある空気。
その時…………………
パァンッ!
パァンッ!
銃声が2発。
けど誰かが怪我したとかどこかに銃の跡があるわけでもない。
銃を構えているのは六花と呼ばれた男と澪。
「腕は確かですね。
銃弾を銃弾で撃つなんて。」
「今、後ろの奴ら狙ったろ。
なんの関係もないやつを狙うのはアウト…だろ?」