僕はただのbarのオーナーです





「1年は色々学ぶ期間にしてたから…
小学二年くらいかなー?

よく覚えてねぇけど。」




何てことなさげに言う澪。
そんな頃から人殺ししてたっていうの?






「そんな頃からしてて堕ちない逸材というわけですか。」


「馬鹿じゃねぇの?」


「何がです?」






ただその会話を聞いてることしか出来なかった。

けど、ふと。
澪の言葉が止まった。

その時…………





「汐、耳塞げ。」


「はぁ?」






千里が言った。
汐はもちろん、僕たちも何でかは分からなかったけど……




「取引に邪魔なの。
耳塞げ?」



ニコッと笑って拳銃を構える千里に慌てて耳を塞ぐ汐。

脅しかよ。

けど、汐が塞いだのを確認した澪が紡いだ言葉を聞いて千里の意図が分かった。


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