曲げられない運命
「豊、誕生日おめでとう。
最高のプレゼントを用意したよ。」

お兄様に祝福されてとても嬉しい筈なのに・・・
なんでだろう...すごく嫌な予感がする。



お兄様は突然改まりこう言った...




「豊姫、お前は今から徳川殿の正室となる。
それが儂からのプレゼントだ。」




え・・・・・・?



「そういうことなんでね。」


嫌っ、私は瞬時にそう思った。
しかし助けなどは来ない。


私は徳川殿に押し倒された。
本当に嫌だった。私はどうにか逃げようと試みた。お兄様にも助けを求めようとした。
すでに、お兄様の姿はなかった。


「嫌っ!!」


私はとにかく暴れた。

でも、男の人の力には負ける。


「大人しくしろよ。」


耳元で囁かれた。
私には、もう、どうすることも出来なかった。


そのまま、されるがままに身を委ねるしかなかった。
私は、だらしのない声をあげ...


初めてを奪われてしまった。

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