曲げられない運命



「お兄様、私、豊です。」
「おぉ、豊姫か!!早く入れ」


「失礼致します。」



大きな襖...
いつぶりだろう。お兄様のお部屋に来るの。


「お兄様、なんの用事だったのですか?」
「秀吉で良い。」


お兄様ってだれにでも偉そうにしないところがいいって誰かが言ってた。
それは妹の私に対しても変わらなかった。


「で、用事っていうか大したことじゃないんだけど」


大丈夫、私はお兄様に呼び出されるだけでもとっても嬉しいから。


「三成。」


みつなり?誰だろそれ。

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