曲げられない運命




私は自分よりもいくつか歳上の織田信長の妹君。市様に相談をしていた。
今、信長様は亡くなってしまっているけど、お兄様が信長殿の家臣だった頃から市様には可愛がってもらっていた。



「なになに~、恋愛相談~??」
「そんなんじゃないですって!」

市様はとってもニコニコしていて上機嫌だ。

「で!!その...なんていうか私おかしいんです。」
「どういうこと?!」


「なんていうか、ある一定の人への執着感がすごいって言うか…いつも気になっちゃってて」
「それ...」


と市様が笑いをこらえながら...吹き出した。


「はーーーーー!!!
ほんっと、面白いね豊ちゃんはさあ」

もう、大爆笑してる市様...こっちは真剣に話してるのに

「もぅ!バカにしないでください!こっちは真剣なんです!!」


ハイハイ、ごめんね。と言って市様は笑いを抑えて急に真剣な顔付きになった。
私は市様のその態度を見て緊張した。

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