さすれば恋となる
もう考えない。
私は夢物語でもなんでも、緋衣呂君といるんだから。
「 あ、叔父さん 箸を新しくしようと思うんだけど、今度一緒に見に行こうよ百均 」
「 百均? 別に百均じゃなくても… 」
「 安くていいの! ね?」
「 わかったよ 」
作ったアクセサリーは叔父さんと相談し私が持って帰ることにした。
叔父さんはまだ仕事があるため私は一人帰宅した。
リビングでくつろぎながらスマホを手に彩音と香にラインを送る。
アクセサリーを作ったからプレゼントするから選んでほしいと写メを送る。
そして一日は終わった。
翌朝、いつも通り緋衣呂君から挨拶ライン。
たった一言が嬉しい。
だから行動は10分前だ。
「 叔父さん!おはよっ 」
「 おはよう 詩乃、今日はチーズパンだぞ 」
「 おー!完璧だね、叔父さん 」
今日も一日が始まります。
緋衣呂君の顔を見て、私の一日が華やぐ。