さすれば恋となる
翌日、私は知ることになる。
緋衣呂君の産まれ持った運命を……
“ 詩乃、話すことがあるから会いたい ”
学校を休んでいる緋衣呂君からラインで、私は仮病を使い早退した。
急いで緋衣呂君の家に向かい、出迎えられて書斎へ通された。
部屋にはまるで本屋のように壁が本で埋め尽くされていた。
「 すごいね、書店開けるかも 」
「 詩乃、早退して来なくても 」
「 会いたいって、だから私も会いたくて…それより話は何?大事な事なんでしょ?」
あ、まさか……
考えもしなかったけど、大事な話ってまさかアレ!?
「 詩… 」
「 待って! 先に私が…… 私、緋衣呂君と別れる気はないからっ 」
「 え、何… プッ、ハハ!違う違う、詩乃 違うよ、そうじゃなくて 」
早とちり… しちゃった?
でも、違うなら良かったぁ
「 詩乃、突然だけど話した方がいいと思って来てもらった 」
緋衣呂君は私を椅子に座らせてゆっくり静かに話し出した。
その内容は素直に、そうですか…とは納得できるものではなく……
そうだと言われたら、わかるように努力しなければいけない事だと……
緋衣呂君が…… 短命?
どうして短命だって言い切るの?