さすれば恋となる

叔父さんまだだな、ご飯作って食べようかな~

でもちょっと、めんどいかなぁ

いやいや、作らないとだよ。



「 良し!冷蔵庫に何があるかなぁ…… 豚スライス~ 刻み葱~ 卵~…… 」



野菜室にはトマト、千切りしてあるコーン入りミックスキャベツ、玉葱が1個。

冷凍庫には餃子がある。


うわぁ 買い物いかないと……


結果、豚丼とサラダ。

一人作り先に食べて、ドラマを見ながら頭の中は暗く重い。


夜11時。



「 ただいま、詩乃?」

「 あ、叔父さんおかえり 」

「 なんだなんだ、声に元気がないな 」

「 叔父さん…… 」



元気がないと言われ、叔父さんが私の隣に座って話してみろと……



「 そっか、彼氏の双子の兄がね… 人の行末なんて誰にもわからないからな 」



そう、頭ではね、私もわかるよ。



「 今いる時間をどれだけ大事に出来るかって事が詩乃の課題だな 」



うん、そうだね。

そう思うよ、叔父さん。


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