お姫様は俺のモノ②lovehistory
「なにしてんの?


なんか用?」


それは、冷たい優の声。



優ーーーー


「離せよ。


そいつ、ツレなんだよ。


連れてかないでくれない?」


軽いようで冷たい言葉。


私達だけに流れる冷たい空気に息を呑む。



「チッ、行こうぜ」



「ああ」



男達は渋々諦めて去る。



私と優の二人っきり。


「優、ありがとう」


あの日から、優が怖かった。


「いや、いいよ。悪かったな……」



昨夜のこと?


うん、怖かったよ。


だけど貴方は助けてくれた。


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