お姫様は俺のモノ②lovehistory
チラリ、と見ると二人組のヤンキーがニヤニヤしながら後をつけてる。


アイツらが見てるのは姫だ。

「颯龍、海。
可愛いの連れてるじゃん。
ちょっと相手したいな」


「ッッ…………海くん」
怯えてる姫が、俺の腕を引っ張る。


その目は潤んでる。


俺の背中に姫を、隠すと相手を見据えた。


「ちょっとまさか、女の子守りながら二人相手にする気?


女の子は、俺が相手してやるよ」


「お前には絶対、渡さない」


前を見据えた。


早く来いよ、気持ちが焦る。


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