お姫様は俺のモノ②lovehistory
フトッ、目を覚ますと隣にいた姫が、いない。


風呂場にも、トイレにも……

嫌な予感がする。


トゥル…トゥル…トゥル。。


嫌な機械音が響く。


知らない番号からだった。



俺は躊躇わずスマホを耳に当てた。





「(新藤 海だな。




お姫様は預かった。俺は新の義理の兄、青龍の総長・曽我 京だ。)」



曽我 京!!


黒幕の声。



「(姫に手を出したら、殺す)」



腹の底から声を出す。



「(俺が手を出すんじゃねーよ、新はお姫様を気に入ってる。


新が、何するかなんて俺は知らない)」



なんだと!?


「(明日、9時に青龍の倉庫に来い)」


「(待てるかアホ。手を出されたら堪らない)」



「(お前は新を信用出来ないのか?)」



「…………」



何故にすぐ、頷けない。


そんな、自分が嫌になる。


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