私は先輩と恋をする。
とりあえず返信。

《分かりました。用事ですか?》

内心はこんな落ち着いてないけど、
冷静に文を打って送った。

わっ、既読はやっ。

なんか照れる。

《明後日、社会の課題提出だから、
明日図書室で調べ物したくて。》

絵文字のない、ちゃんと漢字を使った文。

それでも葵の頭には
先輩の申し訳なさそうなしている顔が浮かぶ。

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