満月の存在。
……見つけた。

……確か、第2級吸血鬼。

第2級吸血鬼とは、
最高位の吸血鬼から一つ下のランクの者。

敷地全体を膜で覆い、他の吸血鬼からは見られないようにした。


ポツンと1人、ひ弱そうな吸血鬼が立っている。
今は朝。
なぜ出られるかと言うと、特殊なリングをこいつらは開発したから。

……でもどうして1人で。

吸血鬼「やぁやぁ満月の存在ちゃん♪」

『我らの敷地内に入るなど…自殺も同然。何をしに来た。』

吸血鬼「狙いは君達じゃあ無いんだなぁ……ほうら、後ろに居る家畜たち♡」

……チッ

後ろに子供たちがたくさん出てきているのが分かった。
……連れ去ったのか。

杏里「とゆーことは、食べられちゃいたいのねぇ?♪」



零「……またせてすまなかったな。」

涼「はーい子供たち~観戦するなら一緒に見よっか~、君達を救いに来たヒーローだよー。」

胡散臭い涼の声と、いつの間にか隣に立っていた零。

戦闘となると、私と零はペアを組む。
杏里と涼は人間を守る。

これが、私たちの戦闘態勢。

『行くよ。』

その合図で、戦闘は開始された。
宙に上がった私達は、

ギィィンッ!!!!!

激しくぶつかり合う音が辺りをこだます。
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