満月の存在。
吸血鬼の剣が、零の検と交わった音。

気持ち悪いほどニヤニヤしている吸血鬼は、人間の倍以上の力を持っている。


私はただ、見守っているだけ。
まぁ、実際は姿を消してるだけだけど。

零「ふーん、こんなもんか吸血鬼って。よえぇな?」

吸血鬼「……はぁ~?♪
弱いのはお前らだしぃ~?♪」

2級吸血鬼でも、知識をわきまえない者がいる。

とりあえずもて遊ぶんだね。

挑発に乗ってきた吸血鬼は先ほどの倍のスピードで殺しにかかる。
その力を、零がねじ伏せる。


零「だからさぁ、お前弱いんだって。」


よそ見しかできない馬鹿どもが。

『死ね。』

吸血鬼「何っ?!?!?!?!」

バキィッ!!!!!


吸血鬼の頭が、宙を舞った。

『我満月の存在。
敵なりし吸血鬼よ。
死に落ちたまえ。』


ジュゥゥゥゥッ

私達の耳に、気持ち悪い音がする。
吸血鬼が、焼かれる音。

吸血鬼「う……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!
くそっくそっくそぉぉぉぉぉぉっ!」


低脳が私たちに歯向かうからこうなるんだよ。
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