満月の存在。
周りから見たら不良が王子様にちょっかいかけてるって感じだよね。


うん、断じて違うよ。

翔「でも今日は疲れる1日だったね~、俺のお気に入りの公園、行ってリラックスでもする?」


『あー…、別にいいけ(零)「……かのん?」』


目の前には、
おしゃれに服を着こなして歩いている零がいた。


……え、いや、仕事以外で初めて会うんだけど←

『零?昨日ぶり。』

翔「かのん、知り合い?」

翔からちょっとピリピリした空気が感じ取れる。

……ん?なんでピリピリしてんの。

『まぁ、うん、腐れ縁ってやつ?』

零「……昨日ぶり。
顔、見せてみろ。」

『んー。』

零に見えるように顔を上にあげると、ほっぺを掴まれた。

『……いひゃいんひゃへほ(痛いんだけど。)』

零「……やっぱり。
顔色悪いな、お前。あんま無理すんなよ。

……で、そこの男、お前の知り合い?」


『まぁ、知り合い』

翔「どーも、かのんの彼氏の翔です、よろしくね。」

……彼氏ってねぇ……。
まぁ、仮彼女でもあるわけですが。

零「……かのんの彼氏?

聞いてねぇよ、俺。」

『話してないから。
それに、翔も誤解される言い方しないで。女避けの為に偽彼女やってるの。』


零「……へーぇ。
そういや、かのん、お前の大好物のシュークリーム、今度会った時にでも渡してやろうと思ってたやつ、やる。」


おぉ、シュークリーム。

シュークリーム……!
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