満月の存在。
『ありがとう…♪…』
紙袋に包まれたシュークリームを頂く。
あー……、今日いい日だわ。
零「……じゃ、かのん……と、かのんの知り合いさん、また。」
『んー。』
翔「かのんの腐れ縁さん、また。」
この時、2人の間で火花が起きていようとは、私は知らなかった。
『また。』
翔「かのん、また明日。」
翔とも別れた私は、一戸建てである自分の家へ入った。
『……ただいま。』
"おかえり。,"
そんな声は、聞こえるはずもなく。
暗い部屋に、私の声だけが響いた。
寂しい。
……サミシイ?
どうして……。
違う……違う……違う……
『違う!!!!!』