満月の存在。
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ついた先は空き教室。

正確に言えば理科準備室。
滅多に使われることがないって耳にしたことがあるから。

ソファが置いてあり、人1人は寝られそう。

『……いい場所見つけたかも。』

横になると、埃っぽい空気は感じられなかったものの、薬品の独特な匂いが鼻をついた。

……いつもは嗅ぐことのない匂いだからか、鼻が効かない。

いずれ慣れてくれるといいんだけど。

重たくなってきた目を妨げることなくつぶり、深い闇の中に入り込んでいった







何かが、触れた気がした。
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