曇のち晴れ
『…笹山、笹山!』

「あ、先生。ごめんなさい。寝てました。」

泣き疲れていつの間にか寝てしまっていたのだ。

『うん、知ってる。おはよ。とりあえず、明日の病院だな。』

「そうですね。それから色々考えます。」

『1人で抱え込むなよ。相談乗るから。俺で良ければ、だけど。』

「ありがとうございます。さようなら。」

『気をつけてな。』

大会議室を出て、帰路に着く。

先生、優しいな…

少しだけ気が晴れた。

有り難いな…
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