曇のち晴れ
しばらくして、お母さんが迎えに来た。

『笹山先生、いつもすみません。ありがとうございました。』

「さようなら…」

『いえいえ。はい、さようなら。気をつけてな。』

車に乗り込みお家に向かう。

『お腹痛いの酷いの?』

「うん。だけど、保健室に行くと少し楽になる。」

『そっかぁ…次の病院の日、いつだっけ?』

「もう少し先だよ。」

『うーん、我慢できる?』

「多分。」

『わかった。』
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