曇のち晴れ
『皆さん、おはようございます。今日から新2年生と新3年生です。昨日入学してきた1年生は、今日は休みなのでいませんが、先輩になったという自覚を改めてもって…』

『ねぇ実和、校長いつもより話長くない?』

「古賀ちゃんもそう思った?長いよね…」

集会の時はこうしてコソコソ話をする。

それと同時に、笹山先生を探す。

あ、いた…けど、眠そう。

昨日あまり寝られてないのかなぁ…

ボーっと先生を見ていたら、目が合ってしまった。

咄嗟に逸らすが、もう1度こそっと見てみると、また目が合って睨まれてしまった。

え、何々?と、首を傾けると、

『前、前見ろ。』

あ、はい…口パクで言われてしまった。

何か、特別な感じがして少し嬉しい…
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