Dear Hero
「…これは?」
「二つ目のプレゼント」
「…!?」
慌てて飛び起きて包みを開ける依。
「これだったら、俺がいない時でも傍にいられるかなって」
掌ほどの箱に入っていたのはネックレス。
小さいけれど、雫型の水色の石が依っぽいなと思って選んだ。
「アクアマリンだって。そんないい物じゃないと思うけど…」
「……っ」
ぶわわっと瞳に溜まる涙を堪えて、掌のネックレスをじっと見つめる。
「昨日も…あんなに素敵なプレゼントいただいたのに…」
「あれは昨日で終わっちゃっただろ。ちゃんと残せる物も必要かなって。…あ、それとも身につける物とか重い!?引く!?」
今更ながらに気づいてあわあわするも、依は大きく首を振った。
「嬉しいです……」
ひとまず受け取ってもらえた事に安堵すると、すっと掌を差し出される。
「つけて…いただけますか?」
「……喜んで」
抱くような形でネックレスをつけると、思っていた通り、彼女にぴったりだった。
「…へへっ。よかった、似合ってる」
「ありがとう…ございます…」
首元の石にそっと触れると、安心したように微笑んだ。
「御守りみたい。これで…いつでも大護くんと一緒ですね。一人も…怖くなくなる気がします」
「じゃあ、もう一緒に寝ない?」
「やっ…やだ!それは嫌です!あ、じゃなくてその…」
手をバタバタさせて慌てる依。焦りすぎだよ。
「ぶはっ。冗談だってわかってんだろ?」
「わかってますけど…一番は大護くん本人ですから」
「……」
今度は俺が照れる番だった。
「二つ目のプレゼント」
「…!?」
慌てて飛び起きて包みを開ける依。
「これだったら、俺がいない時でも傍にいられるかなって」
掌ほどの箱に入っていたのはネックレス。
小さいけれど、雫型の水色の石が依っぽいなと思って選んだ。
「アクアマリンだって。そんないい物じゃないと思うけど…」
「……っ」
ぶわわっと瞳に溜まる涙を堪えて、掌のネックレスをじっと見つめる。
「昨日も…あんなに素敵なプレゼントいただいたのに…」
「あれは昨日で終わっちゃっただろ。ちゃんと残せる物も必要かなって。…あ、それとも身につける物とか重い!?引く!?」
今更ながらに気づいてあわあわするも、依は大きく首を振った。
「嬉しいです……」
ひとまず受け取ってもらえた事に安堵すると、すっと掌を差し出される。
「つけて…いただけますか?」
「……喜んで」
抱くような形でネックレスをつけると、思っていた通り、彼女にぴったりだった。
「…へへっ。よかった、似合ってる」
「ありがとう…ございます…」
首元の石にそっと触れると、安心したように微笑んだ。
「御守りみたい。これで…いつでも大護くんと一緒ですね。一人も…怖くなくなる気がします」
「じゃあ、もう一緒に寝ない?」
「やっ…やだ!それは嫌です!あ、じゃなくてその…」
手をバタバタさせて慌てる依。焦りすぎだよ。
「ぶはっ。冗談だってわかってんだろ?」
「わかってますけど…一番は大護くん本人ですから」
「……」
今度は俺が照れる番だった。