Dear Hero
「紺野とは、小学生の時から空手で一緒だったんだ」
「へぇ……」
俺、そんな顔に出るほど見ていたのかな。
二人を見ていた俺に気づいた大護が教えてくれる。
「昔はダイくんも“飛鳥”って呼んでくれてたのになぁ」
「中学上がってまで下の名前で呼べるかよ」
「あの頃はダイくん私より小さかったのにねぇ。ちゃんとダイくん、副部長できるかなぁ。お姉さんは心配だよ」
「誰がお姉さんだ!俺のが誕生日早いだろ!」
「生まれた順番の問題じゃないでしょ!?道場でも部活でも、ぼっちだったダイくんとみんなの仲を取り持ったのは誰よ」
「ぼっちって言うなよ!………お節介ばばぁ…痛って!」
背中を思いっきり叩かれて涙目になる大護。
めちゃくちゃすごい音したぞ……。
なんか、仲良しだ。
大護が女子と仲良くしてる姿見るの初めてで、ちょっとびっくりした。
つーか、女子との距離ってこんなに近いもんだったっけ。
お互い遠慮なく言い合う、でもその中に信頼感とかそういうのも含まれてる気がして。
思ったら負けだと思ったけど。
お似合いだなって思った。
「あ、私ここまででいいよ」
「おう。んじゃ、また明日な」
「ありがとね!ダイくん、テツくん」
「テツくん…!?」
「あれ?ダイくんが“哲ちゃん”って言ってたから…」
「あ、うん……哲平。森哲平」
「よかった、間違えてなかった。またね!テツくん」
元気に手を振りながら走っていく紺野。
角を曲がって見えなくなるまで、その姿を見ていた大護。
見た事ないような優しい顔してて、心がざわついた。
「へぇ……」
俺、そんな顔に出るほど見ていたのかな。
二人を見ていた俺に気づいた大護が教えてくれる。
「昔はダイくんも“飛鳥”って呼んでくれてたのになぁ」
「中学上がってまで下の名前で呼べるかよ」
「あの頃はダイくん私より小さかったのにねぇ。ちゃんとダイくん、副部長できるかなぁ。お姉さんは心配だよ」
「誰がお姉さんだ!俺のが誕生日早いだろ!」
「生まれた順番の問題じゃないでしょ!?道場でも部活でも、ぼっちだったダイくんとみんなの仲を取り持ったのは誰よ」
「ぼっちって言うなよ!………お節介ばばぁ…痛って!」
背中を思いっきり叩かれて涙目になる大護。
めちゃくちゃすごい音したぞ……。
なんか、仲良しだ。
大護が女子と仲良くしてる姿見るの初めてで、ちょっとびっくりした。
つーか、女子との距離ってこんなに近いもんだったっけ。
お互い遠慮なく言い合う、でもその中に信頼感とかそういうのも含まれてる気がして。
思ったら負けだと思ったけど。
お似合いだなって思った。
「あ、私ここまででいいよ」
「おう。んじゃ、また明日な」
「ありがとね!ダイくん、テツくん」
「テツくん…!?」
「あれ?ダイくんが“哲ちゃん”って言ってたから…」
「あ、うん……哲平。森哲平」
「よかった、間違えてなかった。またね!テツくん」
元気に手を振りながら走っていく紺野。
角を曲がって見えなくなるまで、その姿を見ていた大護。
見た事ないような優しい顔してて、心がざわついた。