Dear Hero
「昨日も一昨日も、一緒に帰ってたよ」
「……どんな子?」
「ふわふわしたハムスターみたいなヤツ。あと乳がデカい」
「……」
気を落としたように自分の胸を寄せていた。
「失恋した……」
「だから告れつってたのに」
「だってこんな事になるなんて思わなかったんだもん…」
「まぁ…俺もまさか大護に彼女できるとは思わなかったけどさぁ」
「せっかく高校追いかけてきたのにな…」
「諦めんの?」
「………」
遠い目をしたまま、くわえたふにゃふにゃのポテトを口に押し込む。
「諦めなきゃ……でしょ」
「でも、大護はまだそいつの事好きじゃないって言ってたぞ」
「……?」
「別に大護から好きになったわけじゃないし、なんとなく告られたから付き合ってみた、って感じだった」
「………」
「まだ、大護の気持ちが完全にあっちにいったわけじゃないと思うけど」
「………」
「もう諦めんの?」
ポテトをどんどん口の中に放り込んでいく。
よく食うな。やけ食いかよ。
「まだチャンスあると思う?」
「あるとは言えねぇ」
「……」
「でも、ないとも言わない」
「……」
「紺野次第だろ」
ポテトを放り込むのをやめると、シェイクを勢いよく飲んで大きく息を吐いた。
「……テツくんはさ」
「うん」
「どうしてここまで応援してくれるの?」
「………」
「私の事、可哀想な奴だと思って…」
「んなわけねぇだろ!」
遮るような俺の声に、小さく紺野の体が震える。
「俺にとっては…大護も紺野も大事なヤツなんだよ。お前らには幸せになってもらいたい」
「……」
「だから、お前らの力になりたいんだよ」
真意が、伝わっていませんように。
あくまでも“友だち”としての気持ちだと、受け取ってもらえますように。
「……どんな子?」
「ふわふわしたハムスターみたいなヤツ。あと乳がデカい」
「……」
気を落としたように自分の胸を寄せていた。
「失恋した……」
「だから告れつってたのに」
「だってこんな事になるなんて思わなかったんだもん…」
「まぁ…俺もまさか大護に彼女できるとは思わなかったけどさぁ」
「せっかく高校追いかけてきたのにな…」
「諦めんの?」
「………」
遠い目をしたまま、くわえたふにゃふにゃのポテトを口に押し込む。
「諦めなきゃ……でしょ」
「でも、大護はまだそいつの事好きじゃないって言ってたぞ」
「……?」
「別に大護から好きになったわけじゃないし、なんとなく告られたから付き合ってみた、って感じだった」
「………」
「まだ、大護の気持ちが完全にあっちにいったわけじゃないと思うけど」
「………」
「もう諦めんの?」
ポテトをどんどん口の中に放り込んでいく。
よく食うな。やけ食いかよ。
「まだチャンスあると思う?」
「あるとは言えねぇ」
「……」
「でも、ないとも言わない」
「……」
「紺野次第だろ」
ポテトを放り込むのをやめると、シェイクを勢いよく飲んで大きく息を吐いた。
「……テツくんはさ」
「うん」
「どうしてここまで応援してくれるの?」
「………」
「私の事、可哀想な奴だと思って…」
「んなわけねぇだろ!」
遮るような俺の声に、小さく紺野の体が震える。
「俺にとっては…大護も紺野も大事なヤツなんだよ。お前らには幸せになってもらいたい」
「……」
「だから、お前らの力になりたいんだよ」
真意が、伝わっていませんように。
あくまでも“友だち”としての気持ちだと、受け取ってもらえますように。