天神学園のお忍びな面々
らん×みお
放課後。
ホームルームも終わり、生徒達がワラワラと教室から出てくる。
天神学園はここからが本番。
下校時刻になりました、と放送がかかってからが、この学園の本気だ。
「甲斐君」
生徒会の仕事を終え、美緒が高等部の教室にやって来た。
「遅くなってごめんね、帰ろうか?」
「いえ、遅くまでお疲れ様でした、美緒様」
先に帰っていていいと、寮の鍵まで渡されていた甲斐だが、そこは美緒専属護衛『番犬』、はいそうですかと帰る筈もない。
本当は美緒に付きっ切りで警護したかったのだが、それでは生徒会の職務に差し支えると、自分の教室で待っていたのだ。
ホームルームも終わり、生徒達がワラワラと教室から出てくる。
天神学園はここからが本番。
下校時刻になりました、と放送がかかってからが、この学園の本気だ。
「甲斐君」
生徒会の仕事を終え、美緒が高等部の教室にやって来た。
「遅くなってごめんね、帰ろうか?」
「いえ、遅くまでお疲れ様でした、美緒様」
先に帰っていていいと、寮の鍵まで渡されていた甲斐だが、そこは美緒専属護衛『番犬』、はいそうですかと帰る筈もない。
本当は美緒に付きっ切りで警護したかったのだが、それでは生徒会の職務に差し支えると、自分の教室で待っていたのだ。