天神学園のお忍びな面々
恐ろしい技だった。

一撃必殺を旨とする番犬の体術。

その中の決め技。

本来破壊力絶大のアッパーが、一撃に留まる事なく二発目も襲い掛かってくるのだ。

そう思っていたら。

「!?」

甲斐はその後の稽古の中で、三度四度とアッパーを立て続けに放って見せた。

…つまり、そういう技なのだ。

永久機関のように、体力の続く限り連続して放たれる決め技。

顎という人体の急所に、食らいつくまで牙を剥いてくる昇龍。

まさに龍の舞い。

名付けるならば龍舞踊…。

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