天神学園のお忍びな面々
見渡す限りの人、人、人。

美緒達はお賽銭をあげる為に、行列に並ぶ。

「人混みは狙われ易い…あまり誉められたものじゃないんだが…」

周囲に気を配る甲斐。

「大丈夫だよ。甲斐君は心配性ね」

クスクス笑う美緒。

と。

「……!」

美緒がハッとする。

尻の辺りに、何かが当たる感触。

最初はこの混雑だ、物が当たったりするのも致し方ないかと思っていたが、どうにも違う。

明らかに故意に、しかも不躾に、美緒の尻に触れているような感触だ。

物ではなく、人間の手。

ゴツゴツと節くれだった、男性の手の感触だった。

撫でる程度の感触だったそれは、やがて美緒の制服のスカートを捲り上げ、無遠慮に尻の肉を鷲摑みにする。

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