天神学園のお忍びな面々

天気がいいから外で飯とかどうですか

「…………………………………………」

「はよ結論言え」

「あうっ」

龍鬼が白雪のオデコをぺしっ、と叩く。

突然人格が変わったように丹下寄りになってしまった龍鬼。

そんな彼を、白雪に診てもらったのだが。

「……特に異常は見当たらない……魔力の流れも、他者からの術式の残滓も感じられない…いたっていつもの先輩…」

白雪はそう言って小首を傾げる。

典医並みの医学知識を持つリュークも龍鬼を診断したが、頭部の強打による異常、神経系の異常、気脈の乱れもなく、正常と言えた。

「リュークの見立て通り……丹下の血の覚醒と考えるのが……一番しっくりくる…」

眉間に少しだけ皺を寄せ、白雪は呟いた。