天神学園のお忍びな面々
次の瞬間。

「うっっっっっっ!」

柔道場の窓ガラスという窓ガラスが、全て大きな音を立てて割れた。

飛び散る破片。

リュークを中心として、凄まじい力感が発生している。

そこに立っていたのは。

「……」

眩いまでの光に包まれたリューク。

相変わらず白目を剥いたまま。

意識は完全には覚醒していない。

だが、気は入っていないというのにこの力感。

老師の表情さえ強張らせるほどの力だった。

何だ、彼のこの力は。

「おいおい…超ヒノモト人ってか…?」

冗談交じりに言う龍鬼の顔も、強張っている。

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