天神学園のお忍びな面々
「リュークの奴は、数日程稽古は休みだとよ。まぁあんだけザンザン斬られたんじゃ仕方ねぇか」

独り言のように、龍鬼が言う。

といっても、数歩後ろを白雪がトテトテ歩いているので、独り言という訳ではないが。

「超ヒノモト人ねぇ…いい隠し球持ってたんだなあ、リュークの奴」

「……」

「使いこなせるようになったら、瞬間的に出せる力は人間を完全に凌駕する。只の人間と思って侮ってると、人外の力を持つ俺でさえ負かされちまうかもしれねぇ」

「……」

「光の精霊、だったか?リュークのあの力は」

「……」

「光と来れば、闇だよなあ」

龍鬼がそこまで言った所で、トテテテテ、と。

白雪は龍鬼の前に回り込んだ。

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