天神学園のお忍びな面々
相変わらずの無言。

しかし、白雪の瞳は責めるように、龍鬼を睨む。

「……」

龍鬼の考えている事は分かっている。

丹下の血覚醒以来、龍鬼は完全に悪魔と吸血鬼の血を眠らせている。

人外としての力は、持って生まれた身体能力を利用しているのみ。

魔力は、一切行使していない。

「持ち腐れってのも、アレだろ?」

龍鬼は白雪に言った。

「意識は丹下のまま、魔力を併用する事が出来れば、吸血鬼や悪魔の血に意識を持っていかれる事はねぇだろ」

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