天神学園のお忍びな面々
「いいぜ?」

ケロリと。

龍鬼は無責任とも取れる発言をした。

白雪も巻き添えになりかねないというのに。

「ならねぇよ、巻き添えなんて。キッチリコントロールするからな」

龍鬼は容易く言ってのける。

「老師んとこで、精神鍛錬も繰り返してんだ。この丹下の血の意識も慣れてきた。悪魔の血や吸血鬼の血を前面に押し出している時の、欲望に塗れた苛々した感じよりは、ずっと御しやすい。だからこの丹下の血をベースにする事にしたんだ。この意識下でなら」

拳を握る龍鬼。

「俺の体に流れる3つの血も、全てコントロールできる。自信がある」

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