天神学園のお忍びな面々
染めた金髪、額に手拭いを鉢巻のように締め、オレンジのジャージに草鞋履きという西洋かぶれのようなそうでもないような出で立ち。

リュークに比べると細身の青年だ。

そしてもう1人は、切り揃えた前髪、長い黒髪、裾の短い袖無しの白の着物を黒帯で締め、黒のホットパンツに二―ソックス、足元は草鞋という和洋折衷スタイル。

かなり小柄で、マモルや白雪と同じくらいの身長の少女だった。

「特に軍備増強の気配もなかったよ。あの分だと、他星に戦争吹っ掛ける事もねぇんじゃねぇかな」

「……私もそう思います」

青年の隣で両手を結びながら、少女もオズオズと答える。

「紀州（きしゅう）、テリア！」

リュートが大きな声を上げるものだから、テリアと呼ばれた少女はビクリとした。

「リュート君、テリアちゃんが驚いてるわよ」

古奈美がそれとなく窘めた後。

「2人ともおかえりなさい。任務大変だったわね」

慈愛の笑みを2人に向けた。

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