天神学園のお忍びな面々
学食のおばちゃん、今日は浜辺で出張学食。

ほぼ海の家状態と化している。

ニンニクラーメンの匂いを嗅ぎつけたのか、沖から上がってきた紀州が行列に襲い掛かる。

まるで波打ち際で休憩しているアザラシを襲撃するシャチだ。

「エレナ殿！」

持ち前の俊足を生かし、大混乱の海の家で迅速に買い物を済ませてくるのはマモル。

「かき氷など如何ですか、今年の新作レインボー味だそうですっ」

レモン、イチゴ、ブルーハワイ、メロンなどのシロップをかけたものらしい。

「あと3色は何なんですかっ、レインボーなら7色でしょうっ」

「それが、理事長が思いつかなかったから逆ギレして。それを問いただすと不貞腐れて執筆を拒否するそうです」

「そ、それはいけませんねっ、いいですっ、そっとしておいておあげなさいなっ」

「し、しかし4色でレインボーを名乗るのは些か理不尽かと…」

「いいから触れないでおあげなさいっ」

何故か理不尽に叱られるマモル。

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