天神学園のお忍びな面々
夏の夜の思い出話➁
「鹿島 雷…だと?」
翡翠が邪眼で雷を睨む。
「貴様のような臨時教師が来る事は聞いておらん。もし来るのならば、下平 アルベルトが事前に話をする筈だ」
因みに下平 アルベルトは当時の天神学園学園長ですよ、皆さん覚えてますか~?
「貴様」
抜刀するなり、翡翠は川蝉の切っ先を雷の喉元に突き付けた。
「何者だ?素性の知れん者を、天神学園に入れる訳にはいかん」
「……」
無言のまま、雷は静かに翡翠の刀を指先で摘まんでどかした。
殺気なき動き。
故に翡翠もされるがままにする。
「俺は下平学園長に呼ばれた訳ではない…天神の地に縁ある、ある人物に推挙されたに過ぎない」
「縁ある人物だと?」
龍娘も身を乗り出す。
「誰の事だ?」
「…今話さずとも、ゆくゆくは天神学園に現れる。この学園の舵取りを担うようになる王の器たる男だ」
翡翠が邪眼で雷を睨む。
「貴様のような臨時教師が来る事は聞いておらん。もし来るのならば、下平 アルベルトが事前に話をする筈だ」
因みに下平 アルベルトは当時の天神学園学園長ですよ、皆さん覚えてますか~?
「貴様」
抜刀するなり、翡翠は川蝉の切っ先を雷の喉元に突き付けた。
「何者だ?素性の知れん者を、天神学園に入れる訳にはいかん」
「……」
無言のまま、雷は静かに翡翠の刀を指先で摘まんでどかした。
殺気なき動き。
故に翡翠もされるがままにする。
「俺は下平学園長に呼ばれた訳ではない…天神の地に縁ある、ある人物に推挙されたに過ぎない」
「縁ある人物だと?」
龍娘も身を乗り出す。
「誰の事だ?」
「…今話さずとも、ゆくゆくは天神学園に現れる。この学園の舵取りを担うようになる王の器たる男だ」