天神学園のお忍びな面々
「美緒様」
制服を着て、天神学園の校門を潜る美緒に、甲斐は声をかける。
「冬休みという奴ではないのですか。そうでなくとも正月なのでしょう?学園は休暇の筈では…」
「うん。自主登校よ」
美緒は振り向く。
「新学期からの生徒会の仕事が滞らないようにね。少しだけ今から準備しておくの」
流石、美緒様は勤勉でいらっしゃる。
穏やかな笑みを浮かべつつ、彼女の背中を追って歩いていた甲斐は。
「……」
校舎の端、敷地の奥へと続く小道に視線を向ける。
制服を着て、天神学園の校門を潜る美緒に、甲斐は声をかける。
「冬休みという奴ではないのですか。そうでなくとも正月なのでしょう?学園は休暇の筈では…」
「うん。自主登校よ」
美緒は振り向く。
「新学期からの生徒会の仕事が滞らないようにね。少しだけ今から準備しておくの」
流石、美緒様は勤勉でいらっしゃる。
穏やかな笑みを浮かべつつ、彼女の背中を追って歩いていた甲斐は。
「……」
校舎の端、敷地の奥へと続く小道に視線を向ける。