天神学園のお忍びな面々
辻斬りなう
まだ年も明けて間もない夜。
夕城 蘭丸は街灯もない道で、1人佇んでいる。
ガッシリした筋肉質の体格。
その体格に見合う刀をと、母の夕城 ほむら(ゆうしろ ほむら)は、四季・色彩銘刀のひとつ、春の刀・夜桜を与えてくれた。
嘗て夕城三兄妹と呼ばれた剣客兄妹の長女、夕城 めのう(ゆうしろ めのう)が所持していた大刀。
蘭丸の祖母でもある華奢だっためのうは、この夜桜の重量と己の身のしなやかさを利用して、華麗な剣術と体術を併用していた。
が。
「俺はそういうの苦手でよ、力任せでぶん回すんで、そこの所覚悟してくれや」
蘭丸は、そう言い放った。
夕城 蘭丸は街灯もない道で、1人佇んでいる。
ガッシリした筋肉質の体格。
その体格に見合う刀をと、母の夕城 ほむら(ゆうしろ ほむら)は、四季・色彩銘刀のひとつ、春の刀・夜桜を与えてくれた。
嘗て夕城三兄妹と呼ばれた剣客兄妹の長女、夕城 めのう(ゆうしろ めのう)が所持していた大刀。
蘭丸の祖母でもある華奢だっためのうは、この夜桜の重量と己の身のしなやかさを利用して、華麗な剣術と体術を併用していた。
が。
「俺はそういうの苦手でよ、力任せでぶん回すんで、そこの所覚悟してくれや」
蘭丸は、そう言い放った。