イケメンエリート、愛に跪く
「美弥ちゃん、タロウさん、来てくれて本当にありがとう…
それで、ホテルなんだけど、挙式は舟君のおじいちゃまの家のお庭でする事になっていて、舟君の家族や私の家族はそのおじいちゃまのコテージに泊まる事になってて…
でも、美弥ちゃん達には、ホノルルのホテルのお部屋を準備したから。
そして、あの…」
愛は何かを言いたそうな顔をして、舟を見た。
舟と一緒にロンドンに行ってからの愛は、日本を離れたストレスフリーの生活が心地いいのかいつもの天真爛漫さが戻り、今では子供の頃の明るい愛に戻っている。
舟にとって一つ心配な事は、子供の頃からそうだったけれど、愛がかなりの天然という事だ。
でも、心配だけれども、それはそれで可愛くてしょうがない。
舟と愛は、今現在、高校生のような恋愛をしていた。
離れていた分、お互いの知らなかった部分を知る事が楽しくて仕方がない。
知った上で、更に愛情が増すという最高にハッピーな二人だった。