イケメンエリート、愛に跪く



今はネットで何でも見れるという便利な社会になっている。
舟のEOCはIT関連事業として、映像ストリーミング配信も手掛けていた。
世界的に有名なアメリカの映像ストリーミング配信会社は、今、三社に絞られている。
その三社に、追いつけ追い越せとEOCの配信事業は飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進していた。


「Canhuuという映像配信コンテンツを知ってますか?」


年寄りばかりの重鎮の中で、比較的若い局長だけが首を縦に大きく振る。


「そのCanhuuは僕達EOCが手掛けている動画配信サービスコンテンツです。
大手の動画配信会社は、先進国のテレビ業界ともマッチアップしている。
あなた方の会社ではないテレビ局も、優秀な人材がいるのでしょうね、そういう大手と手を組んでいる日本のテレビ局が二社ほどある」


重鎮の方々には少々難しい話かもしれないが、局長はちゃんと理解してくれているようだ。


「今回僕達Canhuuは、マッチアップする日本のテレビ局を探しています。

日本に五社あるテレビ局で、もうすでに二社は他のコンテンツと契約を交わしているので、残り三社でCanhuuと手を組みたいと強く賛同してくれる社から選定していきたいと思っています」




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