イケメンエリート、愛に跪く



「愛ちゃん…
僕達は、長い時間、会えずに今まで過ごしてきただろ?。

こうやって、久しぶりに愛ちゃんに会って、僕はやっぱり子供の頃のままで愛ちゃんが大好きだって気付いた。
そしたら、愛ちゃんと過ごせなかったたくさんの日々が、本当にもったいなくてしょうがないんだ。

もし、一緒にたくさんの日々を過ごしてたら、プレゼントもいっぱい贈っただろうし、愛ちゃんが辛い時には側で寄り添っていたと思う…

でも、僕達はこんなに大人になって、でも、大人になったからこそ、できる事を愛ちゃんにしてあげたい。

ハワイ旅行だってそうだよ…

僕は愛ちゃんを救い来たって言っただろ。
愛ちゃんが元気になるための、ちょっとしたプレゼントなんだ」


愛は舟からもらったネックレスをずっと握りしめている。
舟に心惹かれているのは間違いない。
でも、臆病になってしまった私の心は、何も判断ができなかった。


「愛ちゃん、寒いから、早く返事をちょうだい。
っていうか、愛ちゃんがイヤだって言っても、僕は連れて行くけどね」


舟はそう言って愛の頭にキスをした。
愛の肩をさすりながら、タクシー乗り場まで急ぎ足で歩く。


「明日は、今週で辞めますって室長にちゃんと言うんだよ。
で、日曜日には、ハワイへ発つから。

よし、これで決まり。OK?」


愛は、小走りと早口でそう言う舟を見て笑った。




舟君…
久しぶりに誰かに甘えてみてもいいのかな…?

舟君… 
本当に、本当に、ありがとう…




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