運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

「本当に美味しかった。ありがとう」


後十分でお昼休みが終わる。総一郎さんはやっぱりまだバタバタとしていて、早く帰れなさそうだった。


「ごめんね、せっかく同棲したというのに、なかなか一緒に過ごせなくて」


「そんな、とんでもないです。それより、総一郎さん身体だけは壊さないようにしてくださいね」


「それは、優衣も一緒。毎日、俺のこと待っててくれるのは嬉しいけど、風邪引くと大変だから待たずに寝てて。そのかわり、またこうしてお弁当、持ってきてくれたら嬉しい」


「はい。私もお昼休みなら総一郎さんを独り占めできるから、お弁当作ってきますね。じゃあそろそろ戻ります」


もうお昼休みが終わる。名残惜しいけれどたくさん充電させてもらえたし、お弁当も食べてもらえた。空になったお弁当箱を持って、立ち上がる。


「優衣、来てくれてありがとう。正直、ちょっと参ってたから優衣が来てくれて、美味しいお弁当も食べれて気持ちが楽になった」


「総一郎さん、大丈夫です、必ず」