運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

「優衣、明日なんだけど、臨時で俺の秘書になってくれないかな？」


箸を落としそうになった。臨時秘書？！
野島さんがいるし、それに私なんて無理に決まってる。


「実は、明日とあるところに出向きたいんだけど、野島さんには予定があるんだ。土曜日だし、一人で行ってもいいんだけど、どうせなら優衣に秘書をやってもらいたいと思って」


「む、無理ですよ。私に秘書なんて。だって私、秘書が何をするかすらも知らないんですよ」


「いいんだよ、明日限定の臨時秘書だから。それに、優衣が秘書になってくれたら一日中一緒にいられるから」


なんて甘美な誘惑。総一郎さんはずるい。そんな言い方されたら私が断れないことを知っているから。

結局、私は総一郎さんの明日限定の臨時秘書を引き受けることになった。


「よろしく、可愛い秘書さん」