運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

ただ、総一郎さんのめまぐるしいほどの忙しさは落ち着いたままで、最近は休日に一緒に料理を作ったりDVDを見たりと恋人らしい時間を過ごしていた。


「優衣、今落ち着いてるし、前に話してた旅行に行かない？」


「旅行、いいですね。温泉とか行きたいです」


日曜の昼下がり、お昼に二人でパスタを作って食べてまったりとしていると、総一郎さんが言ってくれた。旅行なんていつぶりだろう。


それよりも、家族旅行や卒業旅行などは行ったけど、好きな人と旅行なんて初めて行く気がする。


「温泉、いいね。ゆっくりできそう」



二人でコーヒーを飲みながら、どんなところに行こうかを話し合った。時折、目が合うと優しく微笑み、頭を撫でてくれる。


それがまだいつまで経ってもドキドキさせてもらえて、毎日新鮮な気持ちで総一郎さんを好きになっていた。