運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
候補者の中で春日牛乳の味を知りたい人には、期間限定で試飲もしている。

私は一度、飲んだから試飲はやめておこう。
あの味を生かすならやっぱり生菓子かな。


「優衣さん、これ応募するんですか?」


「えっ?あっちょっと気になるなって思って」


私がそのポスターに、あまりにも食い入るように見ていたからか、隣にいた水野さんが声を掛けてきた。


「なんか倍率高そうですし、どうせこういうのって最初から選ばれたりとかしてそうですよね」


「それは、ないでしょ。やっぱり社内公募までするってことは、それなりに求めてるものがあるってことだと思うしさ」


「そうなんですかね。まあ私は参加しませんけど。平凡が一番」


「よく、言うよ。次期社長のこと狙ってたくせに
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